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女三人で露天風呂に浸かる。

「さっき裕太くん見掛けたわよ。一年も
見ない間に随分と格好よくなったわね」

裕太というのは父親の兄弟の息子で
私と同じ高校三年生。

いとこである。

それにしても相変わらず
若いイケメン好きの母親だ。

「裕太ってこの旅館を継ぐんでしょ？」
「そうよ。でも大学卒業してからね。
私と同じ大学を受験するんだって」
「お姉ちゃん、やけに詳しいね」
「だって去年から裕太とラインしてるもん」

……知らなかった。