
学園アリス
第3章 ヤキモチ
こんなことができるのは・・・
「棗っ!!」
「えっ!?棗くん!?!?」
先輩たちはうちの目線の先にいる人物を見て顔を青くする。
「てめぇら、何してんだよ」
地を這うような低い声。
「「「・・・・・・っ、」」」
先輩たちは恐怖で口を開けずにいた。
「俺の女に何してんだっつってんだよ、あ? 2度も言わせてんじゃねぇ」
棗は今にも殺ってしまいそうなほどの鋭い目を向けた。
「わ、私たちは別になにも・・・ねぇ?」
「そ、そそそうだよ!たまたまここに・・・ねっ!」
明らかに言い訳を並べる2人の先輩。
「ーー・・・わたしはっ!!棗くんのことを思って・・・っ!!」
そんな空気を壊すように声を上げたのは、ボスらしき先輩。
