
学園アリス
第1章 初めて
最後にチュッとリップ音を残して離れた唇。
名残惜しくて思わず目で追う。
「棗、もっかい・・・」
棗のキスで浮かされたうちは、気づいたらそんなことを口にしていた。
「っ、馬鹿が。煽んな・・・我慢できねぇだろ」
不機嫌そうに眉間にシワを寄せる棗。
「我慢?」
何のことやろか・・・
分からなくて棗の言葉を繰り返した。
「チッ」
ひぃ!!舌打ち!?
「・・・だから、
好きな女が毎晩隣にいたら
抱きたくなんだろ」
「えええっ!?///」
棗の言葉に顔中・・・いや、体中が沸騰しそうや〜!!///
「毎晩そんな薄着で寝に来やがって。しかも無意識で煽ってんじゃねぇよ」
ヤりたくなる、と付け加えた棗。
