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黒子総受け短編集【黒子のバスケ】

第1章 黄瀬君の兄のテツヤさん

「ぇぁ…うぅ…り、りょーたくん……!」
「「「「(何コレ可愛い)」」」」

さながら雪のように真っ白い肌、柔らかくふわふわとしたベビーブルーの髪……

中学生のように線が細く華奢な体格の青年が、キセキの時代に囲まれています……

「み、みんなして俺のテツヤっち囲まないでほしいっス!!!!!」


黄色の駄犬の叫びが響く_______
















「赤司っち!」

そう叫んでダッシュしてくる駄犬…黄瀬に、赤司は小さく舌打ちした。

「何だい涼太……
 今練習してるのが見えないのか?」

苛々を隠さずに言う赤司に下がる周囲の温度。
しかしそこは流石というか。
黄瀬は周りの哀れむような視線にさえ気付かず興奮気味に言う。

「すいませんっス!
 あの~今日部活休んでいいっスか?」

興奮気味の黄瀬は何処か普段と違い、ものすごくウキウキしていた。
……正直、そのウキウキは場違いなのだが。

「……いいだろう」
「「「「!!?」」」」
「本当っスか!」

パアッと明るくなる黄瀬と、明らかに青ざめる一同。
何故なら黄瀬は気づいていないが、赤司はニヤリと口許を歪めていたから。

「じゃあ俺もう行くっスね!
 感謝するっス赤司っち~~!」

そして黄瀬は、もの凄いスピードで体育館を後にしたのだった………


これが二十分前の出来事である……

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