テキストサイズ

ネコヤナギ

第14章 1月22日

シャーペンのザラついた紙をなでる音

ボールペンのなめらかに紙をはしる音

ネームペンの素早く紙を駆け抜ける音


綺麗だったり、無造作だったりする。

愛かもしれないし、怒りかもしれない。


ただ、
静かな一人部屋で

その音をきいていると、自分じゃない誰か居る様で…。



自分の手から出る可能性と美しさに

心を奪われながら過ぎていく学生の夜。

電子のカチカチという音にたまには身をまかせたいけど、

まだアナログに心が落ち着く10代の日々。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ