
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
それでも相葉さんの態度は優しいままで
…何度かキスされそうになったけど
やっぱり怖くてかわしてきてた
そりゃね、俺だって
キスくらいなら、…自分からもしちゃったし
いいのかなとも思ってた
でもいざとなると
浮かんでくる嘲笑と蔑みが邪魔をして
俺にストップを掛けてたんだ
そしてあの日
いつも別れ間際に
ついに、と言うか来るべき時を迎えたと言うか
本当の意味で、相葉さんを「恋人」と認識した
相葉さんは過去の奴らとは違う
…そう思える気持ちの強さを感じられたから
それからは
もう、当たり前のように別れ際にはキスをして
「好きだ」と確かめあっていた
だけどまだ、その先に進む事には踏み切れなくて
相葉さんがそれを望んでるのも分かってるけど
やっぱりそこは
未知の領域と言うか……
踏み込んではいけないと言うか
何とも言い表せない気持ちだった
