
Perfect Romance
第10章 Happiness
遠目から見ても、相葉さんは贔屓目なしにカッコ良かった
だって、さっきから
チラチラ相葉さんを見ていく女の子が何人もいる
しかも笑顔っつーか顔がにやけてるから
きっと真顔より親しみも感じるんだろうな
…そして優しそうな人柄も
でも!
相葉さんは俺の恋人なの!
俺だけが好きなの!
だから、どんなに周りで騒いだって無駄なんだからね?
「相葉さん!」
俺はちょっとだけ小走りになって
相葉さんの許に急いだ
「え?」
俺を見て目をまんまるくしている
先に待って驚かせる計画はダメだったけど
相葉さんの驚いた顔は見る事ができた
「かず!」
にやけてる顔が更に破顔して、とろけそうになってる
「…用事が、早く済んじゃって」
恥ずかしいから、適当な嘘をついた
あくまで、" たまたま早く着いただけなんだからね " ってアピールする
だけど相葉さんはそんなの気にするわけもなくて
「30分、かずと長くいられる」
って、本当に嬉しそうに微笑んでた
