
Perfect Romance
第11章 飲み過ぎにはご用心
ピチャピチャといやらしい音が
絶え間なく続くから
背中からゾクゾクするような震えが止まらなくなる
「ちょっ…ダメだって…!」
大きな声は出せない代わりに
相葉さんの頭を両手でそこから引き剥がしたかったけど
…それは敵わなかった
耳への刺激が確実に俺の力を奪っている
それに、まだふわふわした感覚も抜けていない
「…どうしたの?」
それに気付いてる相葉さんは
不敵な笑みを浮かべていて
何だか俺の非力を嘲笑っているみたいで
…思わず唇を噛み締めた
「気持ち良いんでしょ?」
「…っ」
「素直になればいいのに」
だから、耳許で囁くなよ
ここは…
二人だけじゃないんだから
「ダメ…っ櫻井さん達がいる…!」
「あの人達なら、大丈夫」
そう言う問題じゃなくて!
ここは上司である櫻井さんちで
これからも一緒に仕事をしていく人で
…いやいや
そんな事よりも
人に見せるもんじゃない行為を
見られるかもしれないと言うスリルなんて
味わいたくないんだよ!
「あ…っ」
いきなり体を反転させて
相葉さんが俺を組み敷く体勢を取った
