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Perfect Romance

第12章 我が儘でもいいから


「にのの方は、今翔ちゃんがフォローしてくれてる

でもさ、にのは一度決めたら頑固だぞ?

ほんの一言、伝えるだけでも違うんじゃないか?」

ー…既読無視、電話シカトで簡単に諦めるのかよ

「大ちゃん…」
「ついでに言えば、今のお前、はっきり言って効率悪いから

…1時間、やるから何とかしてこいよ!」


時計を見たらまだ18時前
上手く行けば直接会えるかも知れない

「…ごめん!行っていい?」
「おう!行ってこい!」

大ちゃんがにかっと笑って背中を叩いた

弾かれるように飛び出す俺
フロアに残ってる人を押し退ける勢いでフロアを後にする


…だから、大ちゃんが翔ちゃんに根回ししてるのは、全く気付いていなかった

全力で走っても間に合わないから、すぐにタクシーを掴まえた

勿論目指すは藤島商事

大きな会社だから、運転手さんもすぐに動き出してくれて

だけど比較的スムーズに流れてるのに、やたら遅く感じてしまうのは仕方ない

だって、早く会いたいんだ
怒った顔でもいいから、見たいんだ

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