
Perfect Romance
第17章 新たな決意
のろのろと改札を出ると、やはりここも綺麗になっていた
だけど元々人のにぎわうような駅ではないから、閑散としている
それこそ、「無駄じゃないの?」とすら思えて
“綺麗になったなぁ“
とか
“街が明るく見えるなぁ“
なんてプラスの考えが浮かばないのは
…やっぱり俺が、もうここが好きじゃないからか
ってかさぁ
俺が今日、この時間に駅に着くって親父に言ってあったのに
…迎えにも来ないのかよ!
ここからバスで向かうのはいいけど、バスの本数少ないんだけど
本当昔からそう言うとこ、気が利かないよなぁ
これが相葉さんなら、絶対先に来て待っててくれてるよ
長い時間待ってても、そんなのおくびにも出さずに笑ってくれてるよ
ここで、思わず1人で笑ってしまった
俺ってば気が付くとすぐ相葉さんの事考えてる
何かあると、相葉さんと比べてる
参ったなぁ
俺、こんなに相葉さんの事好きなんだ
まあそれもそうだけど
今の心境が穏やかじゃないから、無意識に求めてるんだろうな
相葉さんの笑顔を
