
Perfect Romance
第4章 近くて遠い距離
無事?『オトモダチ』としての地位を獲得してからの俺は
会社でもなかなかの好成績を上げていた
大ちゃんは
「…にのパワー、すごい」
なんて揶揄いながらも、喜んでくれて
二人の契約達成率は
月半ばで9割に届く勢いだった
「やればできるんですー」
得意気に、ニヤリとした俺に
「…今までがやらなすぎだっつーの」
呆れたように大ちゃんが苦笑する
「…でも、オトモダチ、のままでいいのか?」
俺の気持ちを知ってるからか、心配もしてくれて
「そりゃね、出来ればそうなりたいよ
でもね、…焦らない事にしたの」
大ちゃんが俺を見る
「にのは、大事にしたいんだ
…だから、慎重に進めていきたい
結構大変なんだよ、これでも」
俺の本音を伝えたら、大ちゃんか優しい笑顔になっていた
「頑張れよ!…なんか、応援したくなったじゃねーか」
「えへへ…、ありがと、大ちゃん!」
何だか凄く嬉しくて
俺は目の前の水を一気に飲み干した
