
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
「何かお探しですか?」
ショーケースの中をじっと覗き込んでたら、柔らかい口調で声を掛けられた
「え、あ…ちょっとプレゼントを探してて」
まだ何にしようか決めてないから、この際店員さんに相談した方が良さそうだ
多分俺1人じゃ、迷って決められないし
「差し支えなければ、お幾つくらいの方でいらっしゃいますか?」
「えーと…24、いや、5になります」
そうだ、相葉さん24日で25歳だっけ
ありがとうございます、と店員さんが俺の隣に並んで一緒にショーケースを眺めた
「普段スーツをお召しになるんでしたら、ネクタイとかタイピン辺りが無難ですね」
やっぱりそうだよね
…でも、何か違うのがいいなと漠然と考えていて
うーん、と下を向いた俺に、何かを察したのか
店員さんは
「もしよろしければ、こういった物もありますよ」
にっこりと微笑むと
タイピンのショーケースから離れた場所に
俺を案内してくれた
