
Perfect Romance
第21章 さよならは言わない
強がったところで、どんどん涙が込み上げてきて
「櫻井さぁん…っ!!」
結局俺は櫻井さんに抱き着いていた
「え、ちょ…、二宮?」
戸惑った櫻井さんの声
でももう、構うもんか
だって今日が最後なんだから
“遊びに来いよな“ なんて櫻井さんが頭まで撫でてくれるから
俺もバカみたいに何度も頷いて
ふと横を見たら、相葉さんも泣いて大野さんに抱き着いてて
そしたら何だかこうしてるのが笑えてきて
ジュースで乾杯して4人で盛り上がった
途中からは、松本さんも時間を縫って櫻井さん
達に会いに来て
またここで少し盛り上がって
だけど時間は待ってはくれない
大野さんが “もう、行かなきゃ“ の一言で
…別れのその時は、訪れた
皆で空っぽの部屋を見渡して
本当にいなくなっちゃうんだなと益々実感してしまった俺は
車に二人が乗り込んでも、何も言葉が出てこなかった
笑顔で見送らなきゃ、と唇を噛み締める
…そんな俺の肩を、相葉さんがそっと抱いてくれた
