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キラキラ

第6章 いっぱい  ~hungry ~

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A


華奢な外見そのままに、薄くて軽い二宮をおぶいながら、保健室目指して歩く。

緊張してるのか、俺の背中で、背筋を伸ばして「気をつけ」の姿勢でいるみたいだから、あるきづらいったらない。
笑いながら、もっとくっつけって言ったら、小さな返事とともに、スルリと細い腕がまきついてきた。

同時に背中が、ふわりと温かくなる。

「………」

二宮の息づかいが耳の横から感じられる。

なんだろう。

トレーニングで、翔ちゃんをおんぶして走ることなんか何度もある。
あいつも、華奢な方だけど、背があるからか、それなりに重いし、腕がまきついたところで、なんとも思わない。

なのに、二宮は………なんだろう。

ちょっとドキドキするかも。

二宮が緊張してるから、うつったのかな。

たわいない話題をふるけど、俺、今日はちょっと余裕がない。

早く、保健室につけ、と念じて歩く。

………松潤。頼むからいてくれよ?




ーーーー相葉先輩と二宮くんのちっちゃな恋の物語は、まだ、始まったばかり。


     
                 fin



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