キラキラ
第38章 バースト11
青白い顔。
固く閉じた瞳。
息をしてるのかすら心配になる。
裸にされてるのか、むきだしの肩が、かけられた白い布からみえる。
細いけど筋肉のきれいについた腕には、いまはいくつもの点滴が繋がれてて。
……きっとあれに眠らせる薬でも入ってるのだろう。
「…………」
怒りで体が震える。
北川の言ってることを信じるならば、中で動いてるこいつらは超能力の研究団体だ。
あんな……あんなたくさんの機器につながれた智兄は、どうみても、ただの実験材料だ。
俺らの兄貴になんてこと……!
呼吸がどんどん早くなってゆく。
ふつふつとチカラが体内を渦巻いて今にも暴れだしそうだ。
こいつらをどうしてやろうか。
……マジただじゃすまねぇ。
脳みそが焼ける。
唇を切れるほどに噛みしめる。
息が苦しい。
「……っ……」
いや……息が……できな……
瞬間。
腕をぐっとつかまれ、体を揺さぶられた。
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