キラキラ
第39章 バースト12
どうしよう…っ
察しがついた。
俺が、ご両親に受け入れてもらえるか不安だ、なんて、そんなバカな事言ったから、翔は行動にうつしたんだ。
泣きそうだ。
だって、これ、翔の両親に嫌な顔されたり、拒否されたら、俺は立ち直れない………!
動けないから、焦って、翔の服をひっかくけど、翔はビクともしない。
「しょう………!」
小さい声で再度抗議するけど、翔は反対に俺を抱きしめる腕に、力をこめた。
『……なんだ?朝から』
寝起きの物憂げな声が画面からきこえ、俺は固まる。
翔のお父さんだ。
……万事休すだ。
俺は、体から冷や汗が吹き出る思いで目を閉じる。
「おはよう、父さん」
『おお。何かあったのか』
「うん。ちょっと紹介したい人がいて」
そこで、翔は俺の体をくるりと画面の方に向けた。
「………これ、俺の恋人です」
『……え?』
『…………』
訝しそうな声に俺は顔をあげれない。
『あなた、カホちゃんとお付き合いしてるんじゃないの?』
「してないよ。そもそも付き合ってる事実もない」
翔のお母さんの疑問を、翔はキッパリ否定した。
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