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影に抱かれて

第7章 花の蜜

同じだ……ジュールはいつもこうやって自分を愛してくれた。

その想いと、そしてこの手がジュールのものだという妄想に……リュヌはすぐに夢中になった。

柔らかなジュールの髪、ジュールの匂い、そしてその指先が絡みついて……唇が熱い塊を包み込む。

ジュールに会いたい……!

今はっきりジュールへの愛を感じる。

自分はジュールを愛していたのだと……その愛のあまりの大きさに、悦びと、そして同時に罪の意識がこみ上げ、リュヌの頬は涙で濡れていた。

射精感が近付く。

唇からは熱い吐息が漏れ出ているかもしれなかったが、もうそんなことを気にする余裕は無かった。

ジュールに導かれ、早く果ててしまいたい……あの頃のように。

下着を取り、先端を包み込むと……熱い迸りがその布を濡らす。

泣きながら射精するリュヌの心に浮かんでいるのは……あの少女のようにジュールに激しく貫かれる自分自身の姿だった。

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