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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第2章 泣き虫ルームメイト2 潤

2-1

「潤、お前一人部屋もらえたんだって?いいなぁ・・・」
「あぁ、品行方正のご褒美だってさ。ラッキーだったよ。」

「んなこと言って・・・大野さんの推薦だろ?いいよなぁ、寮監と付き合ってるやつは・・・」
「妬くな妬くな」

「はは・・・妬かねーよ。確かに大野さんカッケーけど 俺には彼女いるからな」




高校の寄宿舎は 1年の時は四人部屋、2年で二人部屋、3年生になってやっと一人部屋がもらえることになってる

去年1人転出して行ったヤツがいて、俺達2年の生徒数は奇数になった

つまり 誰かが 二人部屋を一人で使えるってことだ
去年からそこを狙ってた俺は 確かに寮監の大野さんに頼んで こっそり一人部屋待遇をGETしていたんだけど


実はそれには裏があるんだ



みんなには内緒にしてるけど
ここ、全寮制の聖トルメンタ学園の理事長は俺の祖父、校長は叔父という間柄、

少しぐらいの我儘なら 通してもらえる環境にある



それを知らないクラスメイト達は 俺が寮監の大野さんと恋人同士で 融通してもらったと思ってるみたいだけど


理事長の一族だから 贔屓されてると思われるのも鬱陶しいので、敢えて否定はしていない

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