泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第18章 泣き虫ルームメイト18 潤
自分を落ち着かせようとして 中庭の花壇を見てたけど
まだかな、って 待ちきれなくなって顔をあげた時、
背中からそっと抱きしめられた
「潤・・・」
4か月ぶりの懐かしい声
その温かさに涙が溢れる
でも 俺の頬にくっつけられたまーの頬は
もうすでに 流れ落ちる涙でびしょ濡れだった
子供みたいにしゃくりあげる泣き声に
俺もまた 涙が止まらなくなる
まーに話したいこと、言わなくちゃいけないことが
たくさんあるんだ
ただ、今は もう少しだけこうして泣いていたい
ずっとずっと
会いたくて会いたくて
会いたくて会いたくて
たまらなかった大切な人
その腕に抱かれて、俺ははらはらと涙を流し続けた。
END(第2部に続きます)