
泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第19章 遠回りのルームメイト1 翔
「どうぞ」
ボストンバッグ一つとPC用の鞄だけを持って、小柄な男が入ってきた
「二宮和也、よろしく」
俺を横目で見て ニコリともせずに言う
可愛い顔に似合わず 無愛想な態度だな
俺も名前だけ言っておく
どうも 自己紹介から話に花が咲くタイプではなさそうだ
「荷物、どこに置いてもいいの?」
「あぁ、早い者勝ちでいんじゃね?」
「ふぅん」
部屋の中をちらっと見渡した後に、俺と同じように、奥の窓際のスペースに
自分の荷物を置いて いきなり携帯ゲームを始めた
変なヤツ・・・
これがニノに対する第一印象だった
