泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第20章 遠回りのルームメイト2 ニノ
「斗真、この痣、すぐ消えると思う?みんなには見られたくないんだけど・・・」
「うん、それくらいなら大丈夫だろ。もしも誰かに見られたら、俺とふざけて格闘ごっこしたことにしよう」
「うん、ありがと」
「でもさ、暫くは気を付けた方がいいよ。大丈夫だとは思うけど、もしかしたらアイツら逆恨みして無茶なことしようとするかも。やっぱり翔たちにも話して 少しの間 ニノ一人にならないようにする方がいいんじゃない?」
「そうかな・・・でもやっぱりこんなこと知られたくない・・・俺、気を付けるから大丈夫だよ、だから翔には言わないで。あ、勿論誰にも・・・」
「ニノがそう言うんなら俺からは言わないけど。じゃあ、部屋の外ではなるべく一人にならないようにしなよ?」
改めて、このことはみんなには内緒にしてもらうように頼んで、
俺はそれから なるべく斗真と行動を共にすることにした。