泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第37章 泣き虫ルームメイト21 まー
でも目の前の潤は
「あの時はありがとう。俺、ホントに嬉しかった。また会おうっていう約束破っちゃって、ごめんね?」
と絵日記の1ページを手渡してくれる
「そんなこと・・・。それより、これずっと持っててくれたの?・・・10年間も?」
「うん。ずっとずっと持ってた。いつか返せると思ってたのは最初のうちだけで・・・それは無理だって諦めたけどね。
・・・考えてみたら俺、あの時はまーの名前も知らなかったんだもんな。
そのうち、たとえどこかで会ったとしても気づくはずない、って思ったけど、それでも捨てる気にはならなかった。・・・あの時のこと思い出すと、今でも胸がキューンとするよ」