泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第5章 泣き虫ルームメイト5 まー
大野さんが来るまでに 何か俺に出来ることは、って考えたけど 何も思い浮かばない
とりあえず寒くないようにと 潤の身体に毛布を掛けて 肩や背中をさすった
他に何をしたらいい?
潤、俺に出来ることない?
「まー・・・くす、り・・・」
「薬?どれ?どこにあるの?」
潤が 震える指で差したクローゼットの扉を開けてみたけど
「どこ?勝手にさばいていい?」
おろおろとしながら 一番上の引き出しを開けようとしたところへ
焦った表情の大野さんが 静かに、でも素早くドアを開けて 部屋の中へ入ってきた