
泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第43章 泣き虫ルームメイト27 まー
27-3
潤が真顔で言うのがデジャブのようで嬉しくも悲しい
日付を聞いても思い出さない、ってことは
記憶の片隅にも残ってないんだ・・・
潤にとっては、俺の誕生日なんて どうでもいいことなのかな
俺の密かな落ち込みには気づきもせずに
ニノと翔は「天使」って単語に 堪えきれず吹き出しちゃってる
「何だよ、俺が天使、っておかしいのかよ」なんて開き直ってみたけど
「オカシイに決まってんだろ!」
「自分で言っちゃってるよ、この人」と またも笑われる
そりゃそうだよな・・・
天使だなんて・・・
俺にとっては 潤こそが天使なんだけど、きっとそれも笑われるだろうから
言うのはやめておこう
