泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第48章 泣き虫ルームメイト32 潤
32-2
形だけ勉強するフリしていても 何も頭に入ってこない
だけど、まーに「話しかけるな」っていうポーズをとるにはこれしかない
1時間近く、ただ教科書を読む、と言う作業をして、部屋の静けさにそっと振り返ってみると、まーがベッドの上でヘッドホンをしたまま 小さな寝息を立てていた
このままじゃ風邪ひいちゃう、と思っても
まーの毛布はまーが下敷きにしたままだから 俺の毛布をそっと掛けた
そうだ、まーが寝てる間にシャワーを済ませよう
そう思ったんだけど、
やっぱりまだ動揺してた、っていうか 頭が働いてなかった俺は、ロクに確認もせずに 下着とベッドの上に脱いであったスウェットを手に取って シャワールームに入った
・・・でも、それは「手に取った」つもりだけで。