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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第48章 泣き虫ルームメイト32 潤


32-6

「ね、潤」
「ん?何?」

「触っても、痛くない?」
「全然平気だよ・・・まーが嫌じゃなければ」


まーが潤んだ瞳で俺の手術跡をそっと撫でる

胸の真ん中、お腹の上の方、いくつもあるドレーンの丸い跡

昔の傷痕はもう触られても何も感じない

ただ、俺の身体をゆっくりと滑るまーの指先が艶めかしくて なんだか変な気分になるんだ



考えてみたら夜更けの部屋に、ううん、この学生寮に居るのは俺達二人だけ

俺は上半身裸で、まーが俺の身体に触れてるなんて


そんな状況に気づいてしまったら、俺はもう平静ではいられない



まーは平気なの?

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