泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第8章 泣き虫ルームメイト8 潤
翔くんの部屋のドアを開けると 薄暗い部屋の中、もうみんな集まっていて
微かにお香を焚いてるみたいな匂いがする
「前のと違うね?」
「ニノが新規に改良したんだ。匂いは抑えてるけど 効果は前よりテキメンらしい」
「ふぅん・・・さすがニノ。研究に余念がないね」
まーは、と見ると この雰囲気に呑まれたのか ちょっと固まってる
「まーもこっち来いよ」
「うん・・・」
翔くんに腕を取られて恐々進み、床に置いたクッションの上に座った
これから何が始まるのか、と考えてるんだろうな
今更だけど、まーはこういうの好きじゃないかも知れない
・・・やっぱり連れて来るんじゃなかったかな
でももう遅い
翔くんがまーに微笑んで言った
「ようこそ 俺たちのお茶会へ」