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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第9章 泣き虫ルームメイト9 まー

9-1


薄暗い翔の部屋の中、俺と潤の他は ニノと斗真・・・かな
他にも見覚えのないヤツが一人いるみたいだけど 暗くて顔が良く見えない


翔が厚いカーテンを閉めて 部屋を半分に仕切ると 空間が狭くなった分
お香みたいな香りが強くなって、何だか頭がくらくらしてきた




何だ、これ
もしかして大麻とかヘロインの類じゃないよな?


潤は違法じゃない、って言ってたし、いくらなんでも 翔たちがそんなものに手を出すとは思えないけど



「まー、大丈夫?気分悪い?」
目を閉じて下を向いた俺に翔が声を掛けてくれる

「うん・・・大丈夫だけど・・・ナニこれ?」

「ニノが作ったんだよ、“スパイス”って聞いたことない?」
「・・・危険ドラッグ?・・・」

「合法ハーブと言えよ。化学の知識がそれなりにあれば 効果のあるものが作れるし
こういう使い方なら罪にはならない。だってアロマオイルやお香と同じだからな」



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