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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第62章 遠回りのルームメイト22 ニノ


22-4

俺の低い声に 一瞬鼻白んだ翔だったけど、こいつはバイタリティの固まりみたいな奴だ

「ちょっと来いよ」

俺の手首を むず、と掴んでぐいぐい引っ張る

「何・・」
「いいから、こっち」

「離せよ」
「逃げないと約束するなら離すけど?」


抵抗しようとしても、力の差は如何ともし難く、
あまり派手に言い争うのも みんなの注意を引きそうだとあきらめた俺は
ぶすっとした表情で

「わかったから離せって・・・。手首痛いんだよ」


「あ・・ごめん・・・」

翔の力が緩んだ瞬間に手を振りほどき、これ見よがしに手首を摩る




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