泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第62章 遠回りのルームメイト22 ニノ
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俺の低い声に 一瞬鼻白んだ翔だったけど、こいつはバイタリティの固まりみたいな奴だ
「ちょっと来いよ」
俺の手首を むず、と掴んでぐいぐい引っ張る
「何・・」
「いいから、こっち」
「離せよ」
「逃げないと約束するなら離すけど?」
抵抗しようとしても、力の差は如何ともし難く、
あまり派手に言い争うのも みんなの注意を引きそうだとあきらめた俺は
ぶすっとした表情で
「わかったから離せって・・・。手首痛いんだよ」
「あ・・ごめん・・・」
翔の力が緩んだ瞬間に手を振りほどき、これ見よがしに手首を摩る