泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第80章 泣き虫ルームメイト56 潤
大切な仲間と大好きな恋人
これからもずっとこの幸せが続くようにと願いながら
俺は バレバレなのを承知で、
「ん?どうしたの?」
とわざと寝起きのような声を出した
それはまーへの集中砲火が 俺にも飛び火するように、消極的な援護射撃みたいなものだったんだけど、的が増えたからと言って翔くんの攻撃が手薄になるわけじゃなく、
むしろ 飛んで火にいる夏の虫、
待ってましたとばかり、ますます冴え渡る攻撃に
俺は“やっぱり寝たふりしておけばよかった”なんてちょっとだけ後悔した