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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第13章 泣き虫ルームメイト13 まー




「子供の時からいつもいつも周りに気を使われて、特に母親には一から十まで心配され通しで息が詰まるって言ってた」
「だって・・・それは」

「うん。潤も頭ではわかってるんだよ、でもまだ子供の面もあるからね、我慢できなかったらしい。ここでは誰にも病気のこと言わないでくれって」
「誰にも言わないって・・・それであんな風に発作を起こしても 平気なんですか?」

「本当は 君には言っておいた方がいいと勧めたんだけど、潤は嫌だって」
「・・・・・・」

「気を使われて、腫物に触るように扱われるくらいなら 死んだ方がマシだって思ってるみたいだよ。」
「死・・・って、そんなに?潤はそんなに悪いんですか?」

「うーん・・・小さいころはもっとひ弱だったから 手術しても長生きできない、と言うより、手術に耐えられる体力じゃない、って言われてたらしい。でも今は体力もついてきてそんなこともないはず。手術さえ受ければ健康になれる可能性もあるんだけど、潤は受けたくないって言ってるんだ」

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