泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第83章 遠回りのルームメイト27 ニノ
27-1
床の上、胡坐をかくように翔を座らせて、その膝の上に跨ると
少し驚きながらも
「何だよ、新しい体位 試しちゃう?」
なんて嬉しそうな翔
そんな軽口にノることなく、ぎゅ、としがみついてみた
「?・・・どーした?」
俺の大好きな、低くて甘い声
ちょっと心配そうに 背中をゆっくりと叩いてくれるのが気持ちいい
ホントはもっとこのまま、翔の肩に顔を埋めて
いい匂いを胸いっぱいに吸い込みたかったけど
何だか今日はムラムラする
俺だって、無性にヤリたくなる日があるんだ
それに、この部屋で翔に抱かれたら、翔に憧れてるアイツらに対して優越感を抱けるかも、なんて嫌な考えも、ちらっと頭を掠めた