泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第84章 遠回りのルームメイト28 翔
部屋に戻ってドアを閉めると、ニノが泣きそうな顔で抱きついてきた
「翔・・・ごめん・・・」
「え?何でニノが謝るんだよ?俺が勝手にやっただけなのに」
「そんな言い方して・・・俺ホントにどうしよう、って気が気じゃなかったんだからな」
よしよし、と背中を撫でる
「それより、ニノは辛くなかった?色々思い出したんだろ?」
「俺は大丈夫・・・確かにあの時の事思い出したけど、俺の中ではもう消化されたこと、乗り越えたことだから」
「そっか・・・それならよかった」
「翔のおかげだ」
「そんなことないだろ、お前が頑張ったからだよ」
「翔のおかげだよ、何もかも」