泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第85章 遠回りのルームメイト29 ニノ
29-8
「イッテェ・・・」
「ごめ・・大丈夫?」
俺の下敷きになった翔は、雪だるまをつぶしながら背中から雪の上に倒れこんだ
けど、その隙にプレゼントを取り返そうと、尚も手を伸ばすと
翔は 空いてる右手で俺の項を引き寄せ、リップ音を立ててキスしやがった
途端に 建物を揺るがすような「おおっ!」と、言うどよめきが聞こえ
その直後 「キャー!」とか「ギャアアアアアー!」とかの、
言葉では言い表せないほどの 歓声や悲鳴が湧きおこる