
ビタミン剤
第45章 残暑
切ないときも
さみしいときも
不安に襲われそうなときでも
どんな時でも強がって笑顔を見せようとする翔
頑張り屋さんなのを誰より知ってる
だけど
ホントは泣き虫な翔のことを知ってるから
だからいつだって俺から手を差し伸べてあげるんだ。
「雅紀ぃ、まさぁっ…あっ…うぁっ」
「離しちゃダメだよ、しっかり握ってなきゃ」
馬鹿みたいに握力を出さないように
でも、指をからめて繋ぐ手はしっかり握ったまま
突き上げて翔のイイところ突きまくって
ありったけの愛を翔の体内に注いであげるよ
「もぉ、ダメぇ、
イくぅ…ぁまさっ…あぅんんっ…出ちゃ…」
「いいよ、翔っ…一緒に…んくッッ」
吐精してすぐに意識を飛ばしてしまった翔が
ぐらりと俺の胸元に倒れこんできた。
「よっと、ふぅ。あぶないあぶない。」
ゆっくり翔の中から引き抜いてそっと翔の身体を
横たえる。ホットタオルできれいに拭ってあげて
からベッドへと運ぶ。
「夢でも俺とイチャイチャしててね」
エアコンは冷え込まない程度の温度に設定して
ひたいにそっとキスをしてから寝室を出た。
