ビタミン剤
第13章 ぼくのペット
いつ潤が根をあげるか、潤が泣きついてくる頃合い
を探りながら過ごせる日々。
想像するだけでゾクゾク感がたまらない。
足元にまとわりつくワンコロを抱き上げて
やりながら今週のスケジュールを思い描いて
潤の泣きついてくる日を予想してみる。
おそらく3日後の金曜日くらいかな
「おい、ワンコロ。その間はめちゃくちゃ
可愛がってやるから、うんと俺に懐いてくれよ。
潤がお前に嫉妬して、やきもち妬いて
泣きついてくるように頑張ってくれよ、相棒。」
アンアンッアンアンッ
頼もしい相棒を手に入れたのは俺。
リビングで小さいボールを投げて適当に遊んで
やりながらパソコンを開いて通販のショップを
物色する。
「いろいろあるもんだねぇ。
お、これなんかイイかも。」
「はああ、けっこういろいろあるんじゃん。
やっべえ面白れぇ。」
ワンコロは走り疲れたのか
何時の間か俺の胡座の上で丸くなってる。
いろいろな中から幾つかをチョイスして配達時間
を指定して商品を購入した。
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