
ビタミン剤
第14章 day off
激しいの愛の嵐時間が過ぎても、
そのあまりの衝撃と心地良さの余韻から抜け出せない俺がいてて
夕方にはオヤジ、遅れておふくろが帰って来たみたいだったけど海とニノとオヤジとおふくろ
この四人で和気あいあい楽しく過ごしてる様子を心ここに在らずでぼんやり眺めてた。
「翔、お前なにを腑抜けになってるんだ。
こんなに美味い飯を前にして、和也くんの手料理は本当に美味い。」
「ありがとうございます。
お義父さんお義母さん、勝手に冷蔵庫開けて食材使わせて頂きました。」
「とっても嬉しいわ
帰ったらこんな美味しい御飯が食べられるんですもの、舞もお料理の腕前はあんまりだし。
ほんと和也くんに毎日作ってもらいたいくらい。
翔はしあわせね、こんな美味しいお料理毎日食べさせてもらえて。」
「へ?…はあ、まあね
俺、今…めちゃくちゃ…しあわせだから。」
「すみません。
翔さん、最近仕事が結構ハードで休みの日はスイッチ切れちゃうみたいなんです。」
「まあ、大丈夫かしら?あの子無理しちゃうから。」
「ふん 、自覚が足りんだ。」
アーイアーイ
眼鏡を外してるオヤジの膝の上にご機嫌の海がいる
こいつのおかげかもな。
今の俺のこんなふわふわした天にも登ってゆけそうな、まるで羽根でも生えて地に足がつかないくすぐったいような幸福感をもらえてる。
けど、それはニノが
いや優しくて可愛いくて最高に色っぽい俺のお嫁さんの和也が作ってくれてる心地良さとぬくもり。
