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ビタミン剤

第20章 ウブじゃないアナタ



「はぅ…ぁあ…っい…イイっ…」


「くっ、…あんま、締め付けないで。」


「も、むりぃ…やぁ…潤、でちゃ…んん」



後ろの刺激だけで吐精する翔くん
その泣き顔にまで勢いよく飛んだ白濁が鈍く
光ってて、焦点が合わないまま空を彷徨う
翔くんの快楽に蕩けた表情に
俺自身の塊がドクリと反応した。


「俺もこのままいくよ」

「ぁあっ…ぁうあっ…ああん!潤っ…」


加速する律動がうねるような粘膜の蠢きに
耐えがたくなり、絶頂に向かう瞬間

ふつふつと湧き上がってきた独占欲という俺の
中の傲慢さが沸点を超え
最奥から引き抜いて翔くんのきれいな顔めがけて
飛沫を浴びせた。



胸に、頬に、顎にもくちびるにも
飛び散った白濁が翔くんの素肌を汚していく。


「はぁ、はぁ…翔くん…
俺、つい勢いあまって…マジでごめん!」


見惚れてた直後に我に返って
ティッシュケースに手を伸ばして数枚を
引き抜いて顔をふいてあげようとすると


「…ん…だめ…拭き取ったらだめ。
ね、潤このまま俺のことぎゅってして?」

汚れたままで翔くんが口の周りの濁りを
ぺろりと舌伸ばしなから舐めてにっこりと笑う。

なめらかな肌を俺の吐き出した慾望の体液が
べっとりと伝って落ちていく。


吐息を漏らしながら汚れた翔くんの表情は
壮絶に色気があって息を呑むほどきれいなんだ。





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