ビタミン剤
第22章 年下のオトコノコ
翌朝
アラームの鳴る前に目覚めるようになったのは、
朝が苦手な潤ちゃんへの配慮かも
今日はせっかくのオフなんだし
ゆっくり静かに寝かせてあげたい。
そっとベットを抜け出して朝食の支度を始める。
二日酔いに効く野菜たっぷりのスープと、
フルーツサラダ
念のためお薬をテーブルの上に置いて。
さあ、俺も出かける支度しよっと。
歯も磨いて、髪の毛もセットして
鏡の中には
うん、今日も笑顔の満開の相葉雅紀がいる。
玄関のクローゼットから鍵を取り出して
あとはマネージャーの迎えを……
あれ…………ない?
ない、ない。……ないっ?!
うそぉ、鍵がない!!
いやいや昨日ちゃんとここに引っ掛けてたはず。
鞄にポケット、リビングの上
どこにもないんですけど……
いったいどこに??
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える