ビタミン剤
第24章 愛の戦士
「ねえねえ、翔ってばぁまーだ?」
「もうちょっとだから…
ね?あと、もう少しだけ待ってて。」
タブレットとにらめっこしながら
明日のスケジュールと、だいたいの流れと
出演者、進行内容を頭にインプットしていく作業。
真面目な翔のほぼ毎晩のルーティーン
不真面目な俺からすればそんな予習みたいな
真似事絶対に出来っこない。
でも、翔曰く
物覚えが悪いし自信が無いからこれをしとかないと不安なんだって。
えっらいよねぇ
こぉーんなに頭が良くて努力家さんで男前なのに
キュートで可愛らしい翔は
俺の愛しいのアモーレ・ミオ!
アモーレアモーレって
毎晩大声で叫んだっていいくらい
愛の戦士、アモーレ雅紀の大切な大切な恋人。
片付けもしたし、シャワーもあびて
あとは翔と仲良くベダベタなアモーレな時間を
過ごすだけの俺は
ソファに座ってオアズケを喰らわされてる。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える