ビタミン剤
第39章 ノクチルカ
ほんと、潤も来れば良かったのに
きっともの凄い顔でダメ出しとか激励とか、
したりするのかもな。
直情的な部分ではよく似たところもある2人
いつか機会があればコンサートや舞台の演出とか
の話で熱く盛り上がれたりするかもしれない。
成長してるやんちゃな弟分のコンサート
曲が終わって風磨がマイクで話し始めて
興奮ぎみに俺の名前を呼んだ。
スポットライトで抜かれて舞台上へと
招かれてサプライズ登場には驚いたけど
先輩ヅラのドヤ顔して盛大に祝福を込めた
コメントをして席へと戻った。
「お疲れ様したぁーーーっ!!」
仔犬のように駆け寄ってくる風磨。
まだ衣装を着たまま兄貴っ兄貴ってじゃれついてくる姿は、さすがにマネージャーに注意された。
「兄貴っ!この後の食事会、
絶対に参加してくださいよっ!ね?ねっ?
今日は兄貴が来てくれてマジでうれしいんです!」
「わかったから、わかったよ。
でも、途中で抜けさせてもらうことになるけど
この後予定があるからさ。」
風磨の熱意に圧倒されて返事をした。
某ホテル内のレストランを貸し切りにしてるから、1時間後に迎えに来てと潤にLINEを送っておいた。
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