星に見ている
第10章 経験値を盗めるなら…
僕は、コーヒーを飲みながら…深呼吸をする…
口のなかも…肺のなかも…
コーヒーのビターな香りが僕を包む…
「手塚君…何か言いたげな顔ですよ?」
先生の声に、ビクンと…跳ねる…
「――――あ、いや……付き合って…一週間ですけど…
付き合うって……なんだっけ…って、思ってる顔ですよ」
真木先生は、キョトンとした顔をして…プッ…クククっと笑いだした…
「笑わないでくださいよ…」
「ごめん、ごめん!
思春期男子は何を考えているのかな?って思ったら笑えて…」
「〜〜〜〜〜////」
僕は、先生を睨む…