星に見ている
第11章 甘く抱える悩み事
「“ターン・ベガ”には…行けないな……」
ため息を、吐ききった俺はビールを一気に飲み干した―――…
「///キスとか……しなきゃ…よかった―――――――」
空のグラスの底に……
甘い後悔を呟く―――――…
「な〜に〜?裏に行かないなんて……恋人でも出来た?」
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…」
「“あ〜”が、長いわよ!!」
はぁ……恋人…ね〜〜〜〜〜…
「///恋人…なんですかね?」
「こっちが聞いてるのよ…大丈夫?アッくん…」
多分…大丈夫じゃない……
「ママ見たいに…不細工なら…
こ〜ならなかったのかも……」
「……サラッと…あんたは…」
ゴチゴチのマッチョ女装…
夜の仕事だから…
濃いメイク……
「〜〜〜〜〜ないもんなぁ」
「こら、これでも需要はあんだよ!!」
太い声を無理やり…高くしても……
「〜〜〜〜〜〜声…まで不細工…」
「……何!なんなの?私を、いじめに来たの?!
それは、それで!!許容範囲よ!!」
「いや……そんなワクワクされても…」
俺は、二杯目のビールも空にして…
天井を見た――――――…