星に見ている
第15章 過去からの誘惑
モヤモヤした感情が……
体の奥からじわじわと、俺を侵食していく……
「…何年ぶりかな?敦人…元気だったか?」
「要件はーーーー…なんですか?」
俺は、ぶっきらぼうに…彼を突き放すかのように言いはなった…
「ーーーそう、煙にするな……
今から、会えないか?話したい事があるんだ…」
「俺は…無いです……」
スマホを握る手に力が入る…
今更…俺達の間で話しなんてない……
「ーーーー…敦人…、お前がコンクールに出展している作品がノミネート候補になっている……その件だーーーーー…と、言っても…会わないか?」
ビクン!!と、体が固まった!
ノミネート…候補…
「ーーーーー解りました…何処に行けばいいんですか?」
俺はーーーーーーー彼の指定した場所に向かった…