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えっちの経験値

第14章 一之瀬蓮の事情⑤

「佐倉先生。もう少し落ち着いてください」
「はッ……はいッ……え……えっと……」

眼鏡を掛け長い髪を束ね
膝下の黒いスーツを纏い
白いシャツのボタンは
首もとまで留めている。

「聞こえねーぞ」
「ほれほれ、最初からやり直し~」
「人の目を見て話せって習っただろが」

佐倉は初日から生徒になめられ
見た目の気負いもアダになっている。

「それが目上の人に対しての口の聞き方か。
まともに喋れん奴は出ていけ」

俺は生徒に敬語を使うことを止めた。

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