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えっちの経験値

第14章 一之瀬蓮の事情⑤

「頼むよぉ蓮ちゃん先生ぇ。俺しつこいよ~。
OKしてくれるまで帰さないよ~」

ホント……しつこそう。

「条件がある」
「えッ?なになに?何でも言うこと
聞くからッ」
「お姉さんには俺のことを言わないで
もらえないか」

咲良と俺の間に居る翔太には
この条件を飲んでもらわなくてはならない。

咲良は既に新しい道を歩んでいる。

俺の存在のせいで動揺させたくない。

……綺麗事だな。

俺の想いはあの日から何も変わっていない。

俺だけがあの日から置いてきぼりなんだ。

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