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えっちの経験値

第21章 佐倉千佳の事情①

咲良に嫉妬していた。

蓮先生から想われていることが
羨ましくもあり悔しかった。

私の方が蓮先生を……

「だから何ですか?」

私が座っているせいもあるが
見下された気分で恥ずかしかった。

「そうは見えませんでしたけどね」

咲良に続いて茶髪の男性が
背を向けているまま口にした。

茶髪の男性は更に言葉を続ける。

「今、見てもいないのにって思いましたよね?
しかし見えてしまうんですよ。あなたの心に
宿る必死な声が」

……図星だ。

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