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えっちの経験値

第23章 佐倉千佳の事情②

「定義は無いのでしょうが恐らくセフレとは
こういうことだと思います」

蓮先生は何事も無かったかのように
トランクスとスラックスを持ち上げ
ファスナーを上げベルトを締める。

「それでも良ければ関係を続けますが
どうされますか?」
「……考えさせてください」

安易に考えていたセフレは
とても残酷で情けないものだった。

「分かりました。では帰りましょうか」
「蓮先生……お先に帰って頂いて結構です」

平然としている蓮先生と
一緒に居られるわけがない。

「お先に。会計は済ませておきますので」

蓮先生は裸の私を置き去りにしたまま
帰ってしまった。

きっとこれもセフレの定義なんだ。

事が済めば他人なんだ。

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