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えっちの経験値

第29章 五十嵐直人の事情③

肯定も否定も出来ないが
女たちの件で未菜に甘えていたのは
紛れもない事実。

「この部屋にカノジョを呼んだら隙を狙って
きっとカノジョも酷い目に……だから明日にでも
マンションに移って」
「いいのか?俺、未菜に甘えてばかりだな」

まずは咲良を守ることが先決。

「遠慮しないで。親友でしょ、うちら」

気が付くと未菜は裸になっていた。

見慣れた未菜の身体に特に欲情はせず
未菜自身もそんな俺を分かっているからこそ
堂々と裸になれたのだろう。

「私の着替えある?」
「あ……」

未菜の私物のみならず
女の気配を感じさせるものは
全て捨てていた。

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