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えっちの経験値

第40章 佐倉千佳の事情⑤

「まぁまぁ。そう先走るなって」
「千佳ちゃんにはこの学校に居てもらうから」
「養護教諭免許は持ってるよな?病院の
御令嬢だもんな」

だから……何だというのか。

「保健室の先生になってもらう」
「で、この学校の飢えた男どもの相手を
してもらう」
「娼婦ね、娼婦。天職だろ?」
「じゃ、練習行くか」

言葉なんて出なかった。

蓮がそこまで生徒たちに慕われていたなんて。

『ごめん……さくら……』

なぜか今、蓮が口にしたこの言葉を思い出す。

何に対して咲良に謝ったのだろうか。

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